米軍基地に最大規模の連邦移民収容施設を建設へ=米国防総省

[7日 ロイター] – 米国防総省は7日、トランプ米政権がテキサス州の軍事基地に国内最大の連邦移民収容施設を建設することを計画していると発表した。トランプ氏が大統領選で公約に掲げた移民政策を実現するために軍の資源を活用する新たな動きとなる。 トランプ氏は米国内に不法滞在する移民の逮捕を強化し、違法な国境越えを取り締まり、数十万人の移民から合法的な滞在資格を取り上げた。トランプ氏は今年の就任以来、移民をキューバのグアンタナモ米海軍基地に送り込んでいるが、同基地に収容された移民は当初の計画よりもかなり少ない水準にとどまっている。 国防総省によると、当初の計画は8月中旬から下旬にかけてテキサス州エルパソのフォートブリス陸軍基地に移民1000人を収容し「数週間から数カ月の間に」5000室からなる施設の建設を完了する予定だという。 国防総省のキングズリー・ウィルソン報道官は報道陣に対し「完成後は不法移民の送還という重要な任務に関して史上最大の連邦収容施設となるだろう」と語った。 収容施設は軍事基地内に建設されるが、移民の管理は国土安全保障省が担当する見込みだ。 米軍基地の移民収容は新しい取り組みではない。トランプ氏の前任者である民主党のバイデン前大統領の任期中も、国防総省はテキサス州の軍施設で未成年の移民を単独収容する要請を受け入れていた。 移民・税関捜査局(ICE)によると、移民の収容数はここ数週間で過去最高を記録し7月27日時点で約5万7千人が収容されている。

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