ことしは終戦から80年の節目の年となります。横浜市の記念館では戦時中や戦後を生きた横浜市民についての特別展が開かれています。 横浜都市発展記念館では、市民が戦中と戦後に受けた被害に関する資料や寄贈されたポスターなどが展示されていて、戦争の影響や被害の実態について紹介されています。 展示資料には警察官が撮影した大空襲直後の変わり果てた横浜の姿や、当時、市民は空襲被害をスケッチすることが禁止されているなか、画家の横山清治さんが逮捕されないように描き上げた絵画が展示されています。 また、戦争孤児を保護していた施設唐池学園の資料が初めて公開され、学園での園児たちの日常が伝わってきます。 このほか、占領軍の兵士と日本人女性との間で産まれるも捨てられてしまった子どもたちを保護していた聖母愛児園での様子を貴重な資料で見ることができます。 横浜市発展記念館西村健さん 「戦争中横浜は数多くの空襲被害を受けた本当に戦争被害が多かった場所戦争が一般の市民にもたらす惨禍について考えてみてほしい」 この特別展は9月28日まで横浜都市発展記念館で開かれています。