マカオ司法警察局は8月12日、同日未明にコタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設ホテルの客室で強盗事件が発生し、同日中に容疑者として30代の中国人(中国本土居民)の男を逮捕したと発表。 同局によれば、12日未明、中国人(中国本土居民)の中年女性1人からコタイ地区にあるIR併設ホテルの客室で強盗被害に遭ったとの通報が寄せられ、捜査に着手したとのこと。女性はコタイ地区にあるカジノ施設内で容疑者の男から声をかけられたことをきっかけに知り合い、話をするため男が宿泊しているホテル客室へ行くことになったが、部屋に入った途端に相手が豹変し、殴られ、食事用のナイフで左手を斬られた上、服を脱いでスマートフォンのパスワードを教えるよう迫られた後、男が女性のスマートフォンを操作し、決済アプリを通じて約6.9万人民元(日本円換算:約142万円)を送金。さらに、男に女性の裸の写真を撮影され、通報したら写真をばら撒くと脅されたと説明。女性は男が部屋から出るのを待って警察へ救助を求める通報をしたという。 同局が速やかに捜査に着手し、同日午前10時半頃、コタイ地区のカジノ施設内で容疑者の男を発見し、逮捕に成功。この際、男は1000香港ドル(約1.9万円)の現金と6500香港ドル(約12.2万円)分のゲーミング(カジノ)チップを所持していた。また、現場の捜索で男が犯行に使ったとみられる食事用のナイフも発見に至ったとのこと。 同局では、捜査で得られた情報を総合的に判断し、男を強盗、不合理武器・その他ツールの所持、不法録画・写真撮影、プライベート生活侵入の罪で検察院送致するとともに、奪われたカネの行方を追っているとした。 マカオにおいては、類似の事案がしばしば報告されている。