北海道小樽市内で、18歳の男性を無理やり車内に押し込めて逮捕・監禁し、さらに男性の顔面を何度も殴ってけがをさせたなどとして、26歳と19歳の男が逮捕されました。 逮捕・監禁と傷害の疑いで逮捕されたのは、石狩市に住む足場工の田中壮大容疑者(26)と札幌市西区に住む足場工の男(19)です。 2人は共謀のうえ、5日午前1時ごろ、小樽市花園2丁目のコンビニエンスストアの駐車場で、田中容疑者が運転する車の助手席に男性(18)を無理やり押し込めて不法に逮捕し、小樽市手宮1丁目の岸壁まで15分ほど車を走行して不法に監禁した疑いが持たれています。 さらに、走行中の車内や岸壁で男性(18)の顔面を複数回殴打し、けがをさせた疑いも持たれています。 また、男(19)は被害に遭った男性(18)が運転していた車の運転席に乗り込み、男性の友人である16歳の女子高校生2人が同乗しているにもかかわらず、車を運転し、小樽市色内3丁目のコンビニエンスストアまで約30分間、女子高校生らを監禁した疑いが持たれています。 田中容疑者から暴行を受けた男性(18)は、左頬や下あご、腹などを打撲する軽傷です。 警察によりますと、田中容疑者は被害に遭った男性(18)の雇用主で、男性が無断欠席を続けていて連絡が取れなくなっていたことから、男性の居場所を探し回っていたということです。 事件直前の5日午前0時半ごろは、少年(18)から「親友の家に、自分の勤めている会社の社長が来たみたいで、警察に確認してほしい」と通報がありました。 警察の取り調べに対し、田中容疑者は「逮捕・監禁はしたが、殴ってはいないからけがしたのはおかしい」と話し、男(19)は「女の子を監禁したのは間違いないが、社長に言われてやった」と話していて、いずれも容疑を一部否認しているということです。 警察が、当時の詳しい状況や、田中容疑者らの余罪について調べています。