【08月18日 KOREA WAVE】韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領と妻キム・ゴニ(金建希)氏が相次いで逮捕・拘束されるなか、夫妻の私邸(ソウル・瑞草洞)に取り残された計11匹のペット(6匹の犬と5匹の猫)の行方が注目を集めている。 政界関係者によれば、11匹はキム・ゴニ氏の側近らによって管理されているという。側近らは、かつてコバナコンテンツや大統領室でキム・ゴニ氏を補佐していた人物であり、現在も瑞草洞の高級マンション「アクロビスタ」を出入りしながら、ペットの世話をしているとされる。 ユン前大統領夫妻の“ペット愛”はよく知られていた。ユン氏は現職大統領だった2025年1月に高位公職者犯罪捜査処(公捜処)に連行される前、「トリ(愛犬)に会ってから行く」と言い残し、10分ほど犬と過ごした場面も報じられている。また、同年5月に一時保釈された際には、愛犬との散歩を楽しむ姿が目撃された。 このような背景もあり、大統領警護処もペットの扱いに頭を悩ませていたという。法的には「ペットは財産であり管理対象」とする意見がある一方で、「前大統領が拘束された以上、国民感情を考慮すべきだ」との慎重論も存在したとされる。 最終的に、ペットの世話はキム・ゴニ氏の周辺人物が担うことになったが、彼らも現在、特別検察チームの捜査対象に含まれており、今後の管理体制には不透明さが残る。 警護処は今後も引き続き、アクロビスタの私邸に対する警備を継続する方針だ。2017年にパク・クネ(朴槿恵)元大統領が拘束された後も、警護処が江南区三成洞の私邸の警備を続けた先例と同様だ。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News