社会保障給付欲しさに友人の遺体と2年暮らした夫婦が逮捕、飼い犬が遺体かじる 米

米コロラド州レイクウッド(KMGH) 死亡した友人の社会保障給付金を受け取るため、遺体とともに暮らしていた疑いで米コロラド州レイクウッド在住の夫婦が逮捕された。遺体は夫婦が飼っていたペットのチワワにかじられていたという。現地メディアのデンバー7が19日に入手した逮捕状請求資料で明らかになった。 ジェームズ・アグニュー容疑者(55)とスザンヌ・アグニュー容疑者(57)は先月、ジェームズ・フランシス・オニールさん(64)の遺体への虐待容疑で逮捕された。容疑者らは警察に対し、オニールさんが夫婦と恋愛関係にあったと供述している。 オニールさんは2023年12月10日から20日の間に夫婦のアパートで死亡したとみられている。 オニールさんの兄弟は、19年以降連絡を取っていなかった。消息を不安に思った兄弟が6月にレイクウッド警察に連絡し、警察が夫婦の自宅へと向かった。 裁判文書によると、警察は夫婦の自宅を複数回訪れたが、立ち入りを拒否された。7月3日に捜索令状を執行し、オニールさんの遺体の発見に至った。 容疑者らは捜査官に対し、オニールさんの口座に社会保障給付金が継続的に振り込まれていたため、死亡を報告しないことにしたと認めた。夫婦は死亡を報告しなかった18カ月の間に口座から1万7000ドル(約250万円)あまりを使い込んだとされる。 オニールさんの遺体は空気の抜けたエアマットレスに入れられていた。スザンヌ容疑者が捜査官に話したところによると、飼い犬のチワワ8匹が「オニールさんを『かじり始めた』」からだという。 夫婦は、遺体への虐待、遺体改ざん、窃盗など複数の容疑で刑務所に収監された。 容疑者らは、オニールさんの死は犯罪行為によるものではなく、体調不良によるものだと主張している。

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