逮捕のパチンコ店従業員、指示役らに内部情報漏らしたか 会津若松の強盗

福島県会津若松市のパチンコ店「ビックつばめ会津若松店」で現金約2800万円が奪われた事件で、会津若松署が盗みと建造物侵入の疑いで逮捕した同店従業員の男(23)=会津美里町字文珠西甲=が、指示役らに店舗の内部情報を伝えていたとみられることが20日、捜査関係者への取材で分かった。従業員の男らは強盗を装って店から現金を盗んだ疑いがあり、県警は詳しい経緯を調べている。 捜査関係者によると、従業員の男は店の事務所と現金を保管していた金庫の鍵を開ける方法を知っていたという。従業員の男や、強盗の疑いで先に逮捕された専門学校生の男(19)=桑折町=は、指示役とみられる人物から強盗を演じて現金を盗むようにそれぞれ指示を受け、専門学校生は従業員の男が協力者であることを知った上で強盗を装って店に入ったとみられる。 専門学校生とともに強盗の疑いで逮捕された運転手役のアルバイト従業員の男(21)=宮城県多賀城市=の2人は、事件前日の11日に県内で合流し、現場に向かったことも捜査関係者への取材で判明した。事件は、店が閉店した後の12日午前1時50分ごろに発生した。 3人はいずれも面識がなく、事件を機に接点が生まれたとされる。県警は「匿名・流動型犯罪グループ」(通称・トクリュウ)による事件の可能性が高いとみて、実態解明を進める。 同署は20日、従業員の男を送検した。

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