神戸・刺殺事件 男は女性との面識なしか 同じ電車に乗り、10分以上後をつける? 神戸に居住歴

神戸市中央区のマンションで会社員片山恵さん(24)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された谷本将志容疑者(35)=東京都新宿区=が事件前、片山さんと同じ電車に乗っていた疑いがあることが23日、捜査関係者への取材で分かった。2人に仕事や生活上の接点は確認されておらず、兵庫県警葺合署捜査本部は、面識がなかった可能性があるとみている。 また谷本容疑者が2022年12月まで神戸市に住み、市内の会社に勤めていたことも関係者の話で分かった。捜査本部は現場となった神戸・三宮エリア周辺に土地勘があるとみて、足取りの解明を急ぐ。 片山さんのスマートフォンや財布は現場に残されていた。捜査本部は所持品や関係者の話から2人の関係を調べているが、接点は確認されていない。捜査関係者によると、谷本容疑者も面識があったという趣旨の供述はしていないという。 捜査関係者によると、勤務先から帰宅中の片山さんが、阪神電鉄の神戸三宮駅で電車を降りた際に、谷本容疑者の姿が駅構内の防犯カメラに写っていた。 谷本容疑者は神戸三宮駅から自宅マンションに向かう片山さんを、10分以上にわたって追尾。マンション1階のエントランスでは、オートロックの扉を開けて入った片山さんの後ろから、扉が閉まる前に男が入っていく映像が残っていた。 県警によると、片山さんは直後にエレベーター内で襲われ、自室のある6階のエレベーター前で倒れているのが見つかった。 容疑者は、事件発生から1時間以内に約1・8キロ離れた新神戸駅から東京方面行きの新幹線に乗車。事件から約45時間後の22日夕、現場から380キロ東の東京都奥多摩町で逮捕された。 捜査本部の調べに「殺意を持っていたか分からないが、ナイフで刺したことに間違いない」と一部否認している。

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