「真面目で社交的だがシャイな面も」被害者と“面識ない”谷本将志容疑者の勤務先社長語る素顔…事件直前から夏季休暇取得 神戸女性刺殺事件

8月20日、神戸市中央区のマンションで、片山恵さん(24)をナイフで刺して殺害した疑いが持たれている、谷本将志容疑者(35)。 谷本容疑者は、片山さんの後を50分以上尾行。マンションのオートロックをすり抜けると、その後、エレベーター内で片山さんを羽交い絞めにし、胸など数カ所を刺したとみられています。 死亡した片山さんのことは、「全く知らない人」だと供述している谷本容疑者。なぜ“面識のない”被害者を狙ったのでしょうか。 ◆「今でも信じられない」勤務先社長語る容疑者 谷本容疑者の勤務先社長: 非常に裏切られて、悔しい気持ちでいっぱいです。 こんだけ人に…お客さまとか私とか社員にかわいがられて、信用を受けて一緒に共に会社を頑張ってやろうと言った仲間が、まさかこういう重大事件を起こすとは…。 私は本当に今でも信じられない気持ちでいっぱいです。 「サン!シャイン」の取材に対し、そう話すのは、谷山容疑者が勤務していた会社の社長です。 勤務先に提出していたという履歴書を見ると、谷山容疑者は、2005年に大阪の中学を卒業後、コンピューター関係の専門学校へ入学。翌年に退学し、飲食関係の会社に務めたあと、2011年21歳の頃から神戸市の建設会社に11年勤務していました。 その後上京し、東京で現在のドライバー業の会社に転職したのです。 谷本容疑者の勤務先 代表取締役: 無遅刻、無欠勤、お客さまからの評判も、ものすごく良く、性格も明るくうちの社員とみんなとも話もしますし、周りの近所の人たちにも朝の挨拶するような真面目な社員でした。 彼女とかそういう女性関係は、今までいないというふうに思っております。ちょっとシャイなところがあるので…。 勤務先では、真面目で社交的だったという谷本容疑者。しかし、今年の正月休みのあと「急な無断欠勤」をしたといいます。 谷本容疑者の勤務先 代表取締役: 正月の時も31日から4日までがお休みだったんですが、次の日無断欠勤をしまして。 結局帰ってきたのが、1週間後とかのびまして。でも本人も反省していたので、今まで通り仕事につくように指導しました。 そして8月、谷本容疑者は17日から21日まで盆休みをとり、勤務先には「帰省する」と話していたといいます。 谷本容疑者の勤務先 代表取締役: 22日の金曜日から彼は出勤する予定だったんです。6時半出勤なので、6時半からいつも15分ぐらい前に必ず事務所に来るのに来ないので、部屋に帰ってきてないのかなと心配しておりました。 社会人としては無断欠勤というのは絶対やってはいけない。僕はもう辞めるつもりでいるのかなと思ったので、ちゃんとそこら辺を、義理を果たして、言いにくいかもしれないけどちゃんと伝えなさいというのを、メールに書いて送りました。 心配してメールを送ったその夜、社長はニュースで事件を知ることになりました。 谷本容疑者の勤務先 代表取締役: 被害者の方にはお気の毒なことを思う気持ちがもういっぱいなんですけど…。 会社的には、これ以上どうしていいかっていうのが、私が…どうしていいかわからないっていうのが率直な気持ちです。 片山さんの遺族は8月23日、以下のコメントを発表しました。 「犯人が逮捕されたと聞き、ひとまず安堵しています。懸命な捜査に感謝いたします。 引き続き、今後の捜査を見守りたいと思います。家族一同、悲しみに暮れ、混乱した状態が続いていますが、せめて安らかに送り出したいとの思いでおります。 どうか、私どもの心情にご配慮いただき、静かに見守っていただきますようお願いいたします」 (「サン!シャイン」 2025年8月25日放送)

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