今年5月、北海道北広島市の国道を乗用車で走行中、自転車に衝突し51歳の男性にけがをさせたにもかかわらず、現場から逃走したとして、25日ベトナム国籍の30歳の男が逮捕されました。 過失運転傷害とひき逃げの疑いで逮捕されたのは、上士幌町に住むベトナム国籍の会社員、ダオ・チュン・チン容疑者30歳です。 ダオ容疑者は、5月24日午前10時すぎ、北広島市西の里の国道274号線を乗用車で走行中、自転車に衝突し51歳の男性にけがをさせ、そのまま現場から逃走した疑いが持たれています。 自転車の男性は、肋骨を折るなどの大けがをしましたが、命に別状はありません。 警察によりますと、ダオ容疑者は、前を走っていた自転車を追い越す際に衝突したということで、一度車から降りて男性に声を掛けたものの、事故を目撃した人が警察に通報すると、現場から走り去ったということです。 警察は、現場付近を走行していた車のドライブレコーダーなどからダオ容疑者を割り出し、裏付け捜査を進め、事件からおよそ3か月たった8月25日に逮捕しました。 取り調べに対し、ダオ容疑者は、男性に衝突したことは「間違いありません」と認めているものの、衝突した状況については「わかりません」と話しているということです。 ダオ容疑者は技能修習生として来日していて、日本の運転免許証を所持していました。 当時、ダオ容疑者の車には同乗者4人がいたということで、警察は当時の状況を詳しく調べています。