なぜかネットニュースになる芸人・ドランクドラゴン鈴木拓が「2日連続で事件に遭遇した」という新たなニュースが舞い込んできた。 事件に遭遇したのは8月16日。その日鈴木は渋谷で仕事を終え、神奈川県綾瀬市の自宅まで終電で帰宅。車内は満員だったため、ショルダーバッグは網棚に置いた。次第に乗客は少なくなり座席に座ったが、荷物は網棚に置いたままだったという。 目が細いため、よく居眠りをしていると勘違いされるという鈴木。少し離れた優先席に座っていたサラリーマン風の男が近づいてきて、何食わぬ顔で鈴木の荷物に手をかけた。 とっさに鈴木は「おい! お前何してんだよ!俺のだぞ!」と立ち上がり、バッグをおさえた。鈴木から見れば明らかに置き引きだったが、男は「あ、すみません。間違えました」と発言。「間違えましたじゃねーよ!お前バッグ持ってるじゃねぇーかよ」「すみません、間違えました」「ふざけんな!置き引きだろ!」「すみません、間違えました」。男は盗もうとしたのではなく、あくまで自分のものと間違っただけと、不敵な表情で言い続けたという。 鈴木はその場で取り押さえて警察に連れて行く、いわゆる「私人逮捕」も考えたが、相手が暴行を主張する可能性が頭をよぎり断念。サラリーマン風の男は次の駅で降りたため、鈴木は追いかけたが、男はタクシーに乗ってその場を立ち去ったという。鈴木はその男の顔をいまも忘れず、怒りは収まっていない。 相手が「間違いだった」と主張した場合はどうなるのか。AZ MORE国際法律事務所大阪事務所所長の中川みち子弁護士は「窃盗の意思で取ろうとしたのであれば、未遂になる。『自分の荷物と思って間違って取ろうとしてしまいました』と言ったら、それが本当であれば犯罪にあたらないということになるので、その言い訳が通じる状況だったのか」として、警察が逮捕して犯罪として立件できるかについては「カメラがない状況では難しい」とコメント。 また、私人逮捕については相手を取り押さえた際にケガなどをさせてしまうと逆に暴行罪に問われる可能性もあるため、今回の鈴木の判断は間違ってはいなかったという。 その翌朝、新たな事件「エアコン室外機窃盗未遂事件」が起きた。鈴木の自宅で見知らぬ男が室外機を盗もうとしていたそうで、それを目撃した近所の人が「あなた、ここの家の人ですか?」と問いかけると、男は「違いますけど」と持っていた工具を置いたまま逃走。その後鈴木が確認すると、室外機の銅線部分がボロボロに切られていた。 同様の被害は近所でも報告されていたという。警察庁によると、室外機を狙った窃盗事件は年々倍増。専門業者によると、銅線の買取価格は1キロあたり1500円程度と高騰していることが背景にあると見られている。 しかし鈴木にとって、本当の被害はその後だった。複数ある室外機のうち、被害にあったのは鈴木の部屋のエアコンのみ。この猛暑のなか家族で1人だけ汗だくで寝ることを強いられているという。 鈴木は置き引き犯の年齢を問われると「多分30歳から35歳」と答えて、「まったく焦ってない。なんならちょっと挑発するぐらいの『すいません、間違えました』っていう感じだった」とコメント。電車には監視カメラがついていなかったそうで、鈴木は「周りも全然人がいなかった」と、当時の状況を振り返った。 「荷物は膝に置いたほうがいい」と指摘された鈴木は「室外機の時の警察の方にめっちゃ言われた。ちゃんと持っておいて、肌身につけておいてくれって」と反省するように応じた。 エアコン室外機の窃盗犯を見つけてくれた近所の人は、鈴木の妻に連絡をしてくれたそう。鈴木は「うちの近所で室外機が結構やられていて。怪しいと思って声かけたら、その人がバッと(工具を)置いて走って逃げていった。近所の人はそのまま追いかけていったが、途中でバイクに乗って(逃走された)。ずっと追いかけてくれたらしい」と振り返った。 (『ABEMA的ニュースショー』より)