フィリピンのファイナンス事業などへの投資でカネをだまし取った疑い 金融関連会社の実質的経営者ら3人を再逮捕へ 460億円を集めたか 警視庁

国に無登録でフィリピンにある会社の社債の購入を勧め、出資金を不正に集めたとして、男女9人が逮捕された事件で、警視庁がこのうち実質的経営者の男ら3人をきょうにも詐欺の疑いで再逮捕する方針を固めたことがわかりました。 捜査関係者によりますと、詐欺の疑いで再逮捕されるのはフィリピン共和国の金融関連会社「S DIVISION HOLDINGS」の実質的経営者・須見一容疑者(45)ら男女3人です。 3人は、2022年11月から一昨年2月までの間、大阪府在住の40代の男性ら4人に「フィリピンの事業で多額の利益を上げている」などとウソの話を持ちかけて外国社債を購入させ、現金7300万円をだまし取った疑いが持たれています。 捜査関係者によりますと、3人は出資者に対し「出資すれば年利10%から15%が得られる」「フィリピンはお金があればこれからどんどん成長していく国で、大きな収益を見込むことができる」などとうたい社債の購入を募っていたということです。 須見容疑者らは、2016年8月からのおよそ8年間で5500人ほどから、およそ460億円を集めていたとみられています。 警視庁は3人の認否を明らかにしていません。 須見容疑者ら3人を含む男女9人をめぐっては、フィリピンでのファイナンス事業などに関して複数の代理店を通じ、国に無登録で岐阜県に住む30代の男性ら男女9人に出資金として1億3100万円の外国社債を購入するよう勧誘したとして、今月6日、金融商品取引法違反の疑いで逮捕されています。

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