清原博弁護士「本人も分からないかも」神戸女性刺殺で被害者狙った容疑者の心理推察

国際弁護士の清原博氏が27日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜午後1時55分)に出演。神戸市中央区のマンションで住人の会社員女性が刺殺された事件について、容疑者の心理状態を推察した。 殺人容疑で逮捕された会社員谷本将志容疑者(35=東京都新宿区)は、事件の3日前から被害女性の勤務先付近を歩く様子が防犯カメラで確認されている。清原氏は、谷本容疑者が女性を狙った理由について「なぜ、ということはおそらく本人も分からないかもしれない」と話すと、ストーカー事件の約4割は交際関係にある、または交際していた相手によるものとした上で「約1割ぐらいは、加害者と被害者はまったく面識がない。加害者が被害者に対して一方的に好意を抱いてストーカー行為に及ぶ。そういう事案も1割ある」などと説明した。 谷本容疑者は3年前の22年にも、女性の首を絞めた傷害などの罪で起訴。神戸地裁は裁判で同容疑者について「思考のゆがみは顕著」とし、再犯の可能性についても指摘していた。清原氏は「なぜ今回、谷本容疑者が被害女性を狙ったのか。おそらく被害女性の方はまったく分からないし、谷本容疑者もおそらくきちんと説明できるかどうか…」と推察。「何か特別に理由があって今回被害女性を狙ったとうまく説明できるものがない。だから裁判官が言ったように『思考のゆがみ』があるんです。ゆがんでるんです、彼の心の中が」と述べた。 続けて「だからカウンセリングで専門家によってきちんと正さないといけない。そうしないとまた同じことをしますから」。一方で「ストーカー事件の約1割は全然面識のない女性を尾行している。そういう人は結構世の中にいるということ。今回の件が特殊なものではないということで、今後同じことが起きないためにどうしたらいいのかを社会全体で考えなければいけない」と訴えた。

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