参議院議員選挙で投票の見返りに現金を渡す約束をしたとしてパチンコ店運営会社の社長らが逮捕された事件で、複数の店長が「違法だと思ったが従わざるを得なかった」と話していたことがわかりました。 けさ送検されたパチンコ店運営会社「デルパラ」の社長・李昌範容疑者(50)と幹部らあわせて6人は、従業員ら60人に対し、先月の参院選に自民党の比例代表で立候補していた阿部恭久氏に投票する見返りに、現金を支払う約束をした疑いがもたれています。 警視庁によりますと、李容疑者が幹部を通じて各地の店長に従業員らに投票を依頼するよう指示していたということですが、その後の捜査関係者への取材で、複数の店長が警視庁に対し「違法だと思ったが、本社の指示なので従わざるを得なかった」と話していたことが新たにわかりました。 デルパラ従業員 「社員の方とか上の方に通達があったみたいで、ただそれを指示したというか。『(阿部氏と)書いた名前を写真を撮ってくれれば大丈夫ですよ』みたいな形だった」 警視庁などの合同捜査本部は阿部氏の認識についても慎重に調べています。