反ユダヤ主義的「憎悪」 フランスで追悼樹伐採の兄弟逮捕

【AFP=時事】フランスの検察当局は27日、2006年に拷問の末に死亡したユダヤ系フランス人のイラン・ハリミさんを追悼して植えられた木を切り倒したとして、双子の兄弟を逮捕したと明らかにした。 切り倒されたのは、2011年にパリ北郊エピネー・シュル・セーヌに植えられたオリーブの木。今月初めに被害が確認され、国内で大きな怒りを呼んだ。 検察当局によると、事件は人種的または宗教的動機に基づく記念碑の冒とくにあたる悪質な行為であり、兄弟は迅速な裁判にかけられる見通し。逮捕の時期や裁判の日程は明らかにされていない。 身元についても公表されていないが、仏誌「パリ・マッチ」によると2人はチュニジア国籍で、定住先がなく、DNA鑑定で特定されたという。 ハリミさんは2006年1月、約20人のグループに拉致され、パリ郊外の集合住宅で拷問を受けた。3週間後に発見されたが、病院に搬送される途中で23歳の若さで命を落とした。 マクロン大統領はオリーブの木の切り倒しを反ユダヤ主義に基づく「憎悪」犯罪と非難し、厳罰を科す方針を示した。 フランスでは、2023年10月にイスラム組織ハマスがイスラエルに越境攻撃を行い、イスラエルがガザを空爆・封鎖して以降、反ユダヤ主義的な憎悪犯罪の増加に懸念が高まっている。 内務省によると、報告された反ユダヤ主義的行為は2022年の436件から2023年には1676件に急増し、昨年は1570件だった。【翻訳編集】 AFPBB News

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加