店長「本社に従わざるをえなかった」 参院選買収事件、パチンコ店店長ら幹部6人送検

7月の参院選比例代表で、自民党候補だった阿部恭久氏(66)への投票の見返りに従業員らに報酬を約束したとして、パチンコ店運営会社の社長ら幹部6人が逮捕された事件で、複数の店長が警視庁などの調べに、「違法だと思ったが本社の指示に従わざるを得なかった」と話していることが28日、捜査関係者の取材で分かった。 警視庁などは同日、公職選挙法違反(買収約束)の疑いで逮捕されたパチンコ店運営会社「デルパラ」(東京)社長の李昌範容疑者(50)ら同社幹部6人を同容疑で送検した。従業員らに投票を働きかけた店長らについても、同法違反に当たる可能性があるとみて捜査している。 捜査関係者によると、逮捕された幹部らは7月、各店長を集めてウェブ会議を開き、報酬支払い方法などを記したメモを共有。「業界の発展のために候補に投票してほしい」などと呼びかけていた。店長らには各店舗の投票状況も報告させており、警視庁などは李容疑者を中心に組織的な買収を図ったとみて捜査している。

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