市役所の職員などになりすましたオレオレ詐欺の手口で、埼玉県の女性から現金50万円をだまし取ったなどとして、暴力団組員の男が逮捕されました。 詐欺と窃盗の疑いで逮捕・送検されたのは、指定暴力団・住吉会の傘下組織組員、瀬川和也容疑者(33)です。 警察によりますと、瀬川容疑者は他の者と共謀し、おととし11月、市役所の職員などになりすまして、埼玉県の91歳の女性に「健康保険の払い戻し金があるので、家に来た職員にキャッシュカードを渡してください」などとうそを言い、だまし取ったカードから現金50万円を引き出して盗んだ疑いが持たれています。 警察は、瀬川容疑者の認否を明らかにしていません。事件をめぐっては、これまでに受け子や出し子、それにリクルーターなどあわせて男女8人が逮捕されていて、瀬川容疑者は上位のリクルーターだったとみられています。 警察は、このグループが被害者11人、総額1500万円あまりの特殊詐欺事件に関与し、暴力団の資金源になっているとみて、組織の実態解明を進めています。