ことし7月までの特殊詐欺の被害額が、過去最悪だった去年1年間の被害額を超えました。ニセ警察詐欺の被害の急増が大きな要因となっています。またSNS型投資詐欺ではYouTubeの広告動画が入り口となるケースが急増し、警察庁が注意を呼びかけています。 警察庁によりますと、ことし7月までの特殊詐欺の被害額は約722億円にのぼり、約719億円で過去最悪となった去年1年間の被害額を超えました。 特に急増しているのが警察官を名乗り偽の警察手帳を示すなどのニセ警察詐欺で、「逮捕を免れるためには全財産を調べる必要がある」などとして全財産をだましとられる手口が目立っていて、特殊詐欺全体の被害額を押し上げる大きな要因となっています。 またSNS型投資詐欺ではインスタグラムをきっかけにだまされるケースが最多ですが、最近になってYouTubeの広告の動画からだまされるケースが急増しているということです。 広告をクリックするとSNSのグループトークに誘導されるケースが多く、警察庁が注意を呼びかけています。