女児を盗撮して教員らでつくる交流サイト(SNS)のグループチャットで画像を共有したとして、葉山町立葉山中学校の教員の男(28)が愛知県警に性的姿態撮影処罰法違反容疑で逮捕されたことを受け、同町教育委員会は3日、葉山中(同町堀内)で保護者説明会を行った。 説明会は、男が盗撮した疑いがある昨年9~12月に在籍していた小学校と町立中全2校の保護者を対象に非公開で実施した。 報道陣に対応した稲垣一郎教育長によると、説明会には保護者約250人が出席。町教委側は把握している事件の概要や今後の対応を説明し、保護者からは男が小学校で勤務していた3年間の担当について質問があった。男は特別支援学級の担当を中心に3、4、6年生の体育のサッカーと陸上に加え、サッカークラブも担当。中学校でも特別支援学級を担当していたという。 事件を踏まえ、町教委は(1)スクールカウンセラーを増員して相談体制を強化(2)職員室以外でのスマホなどの利用禁止を徹底(3)学校用デジタルカメラなどで撮影した画像や動画データは速やかに共通のフォルダーに移行(4)隠しカメラが設置されていないかを調べる探知機の導入と定期的な点検─などに取り組むと説明した。