「対応に漏れがあった」清水尋也 薬物逮捕で朝ドラ『ばけばけ』降板…NHKは“不祥事チェック”の誓約書を依頼していなかった

9月3日早朝に、麻薬取締法違反の疑いで、同居する20代女性とともに逮捕された俳優・清水尋也容疑者(26)。注目株だった若手俳優の不祥事によって、関係各所は対応に追われているようだ。 「清水容疑者は調べに対して、『大麻を持っていたことは間違いありません』と認めているといいます。大麻を初めて使用したのはアメリカに留学していた20歳の頃で、帰国後も使用を続けていたといい、常習性があったものと見られています」(スポーツ紙記者) 清水容疑者が所属する「オフィス作」は事件を受けて謝罪文を公表し、《今回の件を今朝のニュース速報で初めて知り、大変困惑しております》と寝耳に水であることを強調していた。 ’12年公開の映画『震動』で俳優デビューを果たし、『ちはやふる』『東京リベンジャーズ』といった人気映画シリーズで知名度を上げてきた清水容疑者。 ’21年前期の連続テレビ小説『おかえりモネ』(NHK)にも出演し、現在放送中の松本潤(42)主演の日曜劇場『19番目のカルテ』(TBS系)では主要な登場人物としてドラマを支えてきた。 「しかし今回の逮捕によって、7日に放送される『19番目のカルテ』の最終回では、清水容疑者の出演シーンがカットされることになりました。また、今月29日から始まる連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK)の出演も明らかになりましたが、逮捕によって降板。一部報道によれば、清水容疑者の撮影済みシーンもあったそうで、代役を立てて撮り直しが行われるようです」(前出・スポーツ紙記者) 2度目となる朝ドラ出演のチャンスを逃すこととなった清水容疑者。いっぽうNHKでは、’20年4月から大河ドラマや朝ドラなど定時番組のレギュラー出演者に対して、正式な契約書を交わす前に、違法薬物の使用などがないことを誓約する書面の提出を求めている。 「これ以前にも出演者の所属事務所を通じて確認が行われていたそうですが、’19年3月には『いだてん』の出演者だったピエール瀧さん(58)がコカイン使用容疑で、同年11月には『麒麟がくる』に出演予定だった沢尻エリカさん(39)がMDMAなどを所持していたとして、立て続けに大河ドラマ出演者が逮捕されました。こうした事例を踏まえて、放送作品に支障が生じないよう、より確実性が求められることとなりました」(NHK関係者) しかしながら、誓約書を提出していない出演俳優が逮捕されるケースも過去にはあった。 「’23年に放送された大河ドラマ『どうする家康』で、豊臣五奉行の筆頭・徳善院玄以を演じた俳優の村杉蝉之介さん(59)です。同作の放送期間中だった’23年12月に、大麻などの規制薬物を譲り受けた疑いで逮捕されました。ただ、ドラマはすでに最終回目前で蝉之介さんの出演シーンはなかったため、制作サイドは難を逃れたかたちです」(前出・NHK関係者) 村杉が逮捕された当時、NHKは本誌取材に対して「村杉氏については、出演状況などから総合的に判断して、誓約書を提出していただく対象としていませんでした。逮捕されたことは、大変遺憾です」とコメントしていた。 いっぽう、清水容疑者は『ばけばけ』を降板したものの、具体的な役柄などは明らかにはなっていない。そこで本誌は4日、清水容疑者の撮影済みシーンがあったことは事実かどうか、清水容疑者本人および所属事務所から誓約書の提出があったかなどをNHKに問い合わせた。 すると5日の19時すぎに広報局から文書で回答があり、清水容疑者に誓約書の提出を依頼できていなかったことをこう明かした。 「NHKは、『連続テレビ小説』を含む定時のドラマの主な出演者について、違法薬物や反社会的勢力と関わりがないことを確認し、その旨を書面で提出していただいています。ご質問の方については、対応に漏れがあり、誓約書の提出を依頼できていませんでした。今後、再発防止に努めます。なお、番組の詳しい制作過程についてはお答えしていません」

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