第1回【タイで「麻薬カクテル」に溺れる恋人を救いたい…容姿端麗な「女性薬剤師」を待ち受けていた“予想外の悪夢”】からの続き 外資系の化学企業で研究員として働く葵さん(仮名・27歳)と知り合った筆者は、彼女から交際相手・恭介(仮名・25歳)について相談を受けた。恭介はタイ滞在中にケタミンや覚醒剤にはまり、日本に帰国後もSNSで密売人から違法薬物を購入し続けていた。その後、葵さんから「彼は自分で病院を受診して離脱症状を克服しました。ありがとうございました」との連絡が届き、一件落着かと思われた。しかし、それから半年後、今度は恭介が切迫した声で電話をかけてきたのである。【瀬戸晴海/元厚生労働省麻薬取締部部長】 ***