今年1月、青森県八戸市で5歳の女の子に冷水を浴びせ死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われている母親の裁判員裁判初公判が今日、青森地方裁判所で開かれます。 量刑が争点となります。 起訴内容によりますと、八戸市柏崎4丁目の無職 宮本菜々美被告(22)は今年1月7日、交際相手の無職 関川亮被告(31)と、宮本被告の娘の望愛ちゃん(当時5)を保護する責任があったにも関わらず、暖房施設がない自宅の浴室で服を着せたまま冷水を浴びせて4時間半にわたり放置し、低体温症で死亡させた保護責任者遺棄致死の罪に問われています。 捜査関係者によりますと逮捕当時、関川被告は望愛ちゃんがお漏らしをしたことを理由に冷水のシャワーをかけたとみられ、「しつけの一環だった」と供述していました。 事件を巡っては、八戸児童裁判所が県警などから2度の「虐待」通告を受けていましたが、面接が行われたのは最初の通告からおよそ3か月後でした。 事件は指導を終了したおよそ1か月後に発生しました。 県は児童相談所の対応が適切だったか検証する有識者による会議を続けていて、提言などを盛り込んだ検証報告書を今年度内に公表する予定です。