高級腕時計を転売すれば利益が得られると持ちかけ、現金や腕時計を詐取したとして男女4人が逮捕された事件で、兵庫県警組織犯罪対策課と南但馬署などは8日、別の男性に対する詐欺や有印私文書偽造・同行使の疑いで、住所不定、清掃業の男(32)ら男3人を再逮捕した。県警は容疑者らを匿名・流動型犯罪グループ(匿流)の一員とみている。 同課によると、他に再逮捕されたのは、大阪市城東区の清掃業の男(32)と、大阪府箕面市の会社員の男(32)。認否は明らかにしていない。 逮捕容疑は昨年2月、県内の男性(24)が約258万円で購入したロレックスの腕時計1個を「転売のため預かる」と称して詐取したほか、もうけ話の指南料や、別の腕時計を買う資金という名目で現金130万円をだまし取った疑い。 また男性を信用させるため、男性から約258万円と約150万円を借りたとする偽の借用書2通を作成し、渡した疑いも持たれている。 県警は、3人が共通の知人を通じて男性と知り合い、交流サイト(SNS)で「高級腕時計の転売ビジネス」という架空のもうけ話に勧誘したとみている。