済州の不審ボートの正体は密入国船舶…中国人1人検挙

済州(チェジュ)の海岸で発見された未確認ゴムボートは密入国船舶と確認された。警察は密入国者1人を検挙して取り調べている。 済州西部警察署は8日午後6時30分ごろ西帰浦市(ソギポシ)のモーテルで中国国籍の密入国者、40代のAを出入国管理法違反(入国審査)容疑で緊急逮捕したと明らかにした。警察はAとともに済州に入った他の密入国者を追跡している。 済州海洋警察署によると、8日午前7時56分ごろ、済州市翰京面竜水里(ハンギョンミョン・ヨンスリ)の海岸でゴムボート1隻があるという住民の通報があった。付近で運動をしていた住民が最初に確認し、その後に別の住民が通報した。 海警が現場に到着して確認した結果、ボートには人はおらず、ライフジャケット6着、多量の油類容器、中国語で表記されたパンと軍用と推定される非常食、釣り竿2本、ホンダ商標の電動推進機(90馬力)などが発見された。 油類容器は緑の20リットル用9個、赤の55リットル用および25リットル用各1個、白の容器などがあった。このうち緑の容器1個と赤の25リットル容器は空になっていて、55リットルの赤の容器は半分ほど残っていたという。 中央には操縦桿と衛星航法装置(GPSプロッター・魚群探知機能含む)も設置されていたことが分かった。装置を分析した結果、中国上海付近の海岸を出発して翰京面新倉里(シンチャンリ)を目的地に設定した航跡が確認された。その後、翰京面の海岸から約12~13マイル離れた海上地点で航跡が途絶えた。 海警と警察、軍防諜部隊などはライフジャケット6着と多量の油類容器などからボートに数人が乗船していたと判断し、捜査を進めた。 当局はAを相手に密入国の経緯などを確認している。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加