「家族も一緒に罪を償う」涙と怒りの法廷 そして懲役26年【仙台・折立強盗致死事件ルポ・後編】

佐藤が奪った1400万円は、どこへ消えたのか。法廷で示された使途は具体的だ。 80万円以上を生活費として妻に渡し、50万円は娘の自動車学校やバイク購入に充てた。洗濯機の買い替え、家族へのプレゼント、パチスロや外食…。家族には「パチスロで勝った」「仕事場で出た廃材を売ってコツコツ貯めた」と嘘を重ねた。 逮捕時、残金は約1060万円だった。 佐藤加寿也 「生活に余裕がなく、大金を見つけて、これがあれば家族や子供が喜ぶのではないかと思った」 「使っているうちに罪悪感が薄れた。妻や子供の笑顔が見られて…」 「家族のために」という言葉は、いつも、遅すぎる。

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