13歳少年を逮捕、銃撃を計画して「万全の準備」 米ワシントン州

(CNN) 米ワシントン州で13歳の少年が銃乱射事件を計画していたとして警察に逮捕された。自宅からは20丁以上の銃が押収され、「銃乱射事件を実行するためのあらゆる準備が整っていた」と当局は明らかにした。 ピアース郡保安官事務所によると、5日にインターネット上の脅迫投稿を通報する監視団体から情報が入り、容疑者を逮捕した。 カーレー・カペット保安官代理は「ソーシャルメディアの投稿を精査した結果、直ちに逮捕に踏み切る必要があると判断した」と述べた。容疑者は「学校での銃乱射事件の妄想」を抱いていたとみられるという。 6日午前1時ごろ、同州パークランドにある容疑者の自宅を特殊部隊(SWAT)が急襲し、23丁の銃器や大量の弾薬、「学校の銃乱射犯の書き込みがされた」装填(そうてん)済みの弾倉、大量殺傷事件を連想させる衣服や文書などを発見した。 容疑者の寝室では、過去の学校での銃乱射事件の実行犯への執着を示すものが発見された。保安官事務所によれば、容疑者は同様の行動を模倣しており、銃乱射事件に関する写真や書き込みが部屋中でみつかった。保安官事務所は「標的となる人物や対象が誰であったかは不明だが、悲劇的な事件が起きるのは時間の問題だった」と述べた。 学校での銃乱射事件に関する心理学の専門家によれば、将来の襲撃者にとっての最大の危険信号の一つは過去の襲撃犯に対する不健全な執着だという。 カペット氏によれば、家で見つかった電子機器に令状を執行し、容疑者の標的が誰だったのかや何を狙っていたのかを把握しようとしている。 押収された銃の一部は壁に掛けられ自由に触れる状態だったほか、残りの銃器も家中に無造作に置かれていた。シリアル番号がなく追跡不能なものや、3Dプリンターで製造されたとみられる銃も含まれていた。 同州タコマの少年拘置所に収容されている容疑者は8日に開かれた法廷で、爆破や財産損壊、銃器の不法所持など五つの罪状について無罪を主張した。CNN提携局KOMOが報じた。 法廷の外で、両親は「誤解だ」とKOMOに語った。母親は、息子のSNS投稿は仲間の間で「格好をつけよう」としたものだと説明し、父親は誰かを傷つける意図はなかったと主張した。

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