山形県米沢市の80代の女性が警察を名乗る男からの電話をきっかけに、通帳を4通をだましとられる特殊詐欺被害にあいました。 警察によりますと、今月22日午前11時頃、米沢市の80代の女性の固定電話に、米沢警察署生活安全課の「タカハシ」を名乗る男から電話があり、「詐欺事件で13人逮捕しており、詐欺グループから押収した資料にあなたの名前がありました」「詳しい話は刑事課のホンダが教えます」などと言われたということです。 その後、米沢警察署刑事課の「ホンダ」を名乗る男が電話に出て、女性は、「あなたの通帳から何十万円か引き落とされています」「引き落とされたお金は国から補償金が出ます」「補償金を受け取るためには、通帳を止めて回収する必要があります」「使っている口座や暗証番号を教えてください」などと言われました。 女性は、その話を信用し、「ホンダ」に口座番号や暗証番号などを教えたところ、警視庁刑事課の「アサクラ」を名乗る男が自宅を訪れ、「通帳をいただけますか」などと言われたことから、自分名義の通帳2通と家族名義の通帳2通を渡したということです。 後日、女性の家を訪れた親族にこのことを話したところ、親族が不審に思い、警察に相談して被害がわかりました。 警察では、これは「預貯金詐欺」という手口の特殊詐欺だとして、こうした電話があった場合はすぐに家族や警察に相談するよう呼び掛けています。