やっぱり事故った…ドラレコが捉えた居眠りトラック「恐怖の映像」、父の命を奪った運転手の「呆れた言い訳」

京都の国道で起きた“居眠り運転”による悲惨な事故。トラックがセンターラインをはみ出し、対向車線を走行していた軽ワゴン車に衝突、男性が死亡した。同乗していた妻は意識不明の重傷を負った。事故から3年、遺族が事故の瞬間を記録したドライブレコーダー映像を公開。ノンフィクション作家の柳原三佳さんが、いまも続く遺族の苦しみを取材した――。 ■ドラレコが捉えたトラックの異常走行 「何の落ち度もなく、ただ自車線を走行していただけの父と母……。加害者はそんな二人の未来を一瞬にして奪い、私たち家族を地獄の底に突き落としました。なぜ、この事故は防ぐことができなかったのか。ハンドルを握る方々に、『居眠り運転』の現実とその恐ろしさをぜひ知っていただきたいと思います」 そう語るのは、星野亜季さんです。 以下は亜季さんから送られてきた加害トラックと後続車、2つのドライブレコーダー映像を、約1分にまとめて編集したものです(実際の動画には衝突前から10分以上記録されています)。ご覧ください。 「やっぱり、事故った……」 衝突直後、後続車のドライバーが発したその言葉が、全てを物語っています。 加害トラックは、事故の数分前から右へ左へとふらつきながら走行。動画には、トンネルの中で左側の壁にぶつかりそうになる様子に危険を感じた後続車のドライバーが、「離れよう」「ヤバい」と言いながら車間をとる様子も記録されています。 加害者はこのときすでに、第三者から見ても異常な走行をしながら、「逆走」へのカウントダウンを始めていたのです。 被害者夫妻の長女である亜季さんは語ります。 「まずは、この映像を警察に提供し、捜査にご協力くださった後続車のドライバーの方に、感謝をお伝えしたいと思います。私はこれらの映像を、刑事裁判の第二回公判で初めて見たのですが、加害者は制限時速40キロの道にもかかわらず100キロ近い速度で走ったり、ふらふらしながらセンターラインを越えたりして、すれ違う対向車と何度もぶつかりそうになっていました」

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