米保守系活動家の追悼式典で厳戒 10万人超が参列見通し 刃物男で騒然の一幕も

米国の大学で討論会中に射殺された著名な保守系活動家、チャーリー・カーク氏(31)の追悼式典が21日(日本時間22日)、西部アリゾナ州グレンデールのスタジアムで開催される。トランプ大統領やバンス副大統領、ルビオ国務長官、ヘグセス国防長官や与党・共和党の幹部らが参列する見通しで、会場周辺では厳戒態勢がとられている。 そうした中で20日、会場のスタジアムに武装した男が侵入し、捜査当局に逮捕された。米メディアによると、逮捕されたのは22歳の男で、治安要員を装ってスタジアムに入り、不審な挙動をしていた。複数の刃物と銃を所持していたといい、警備態勢を不安視する声も上がっている。 追悼式典ではトランプ氏や多数の政権幹部が弔辞を述べる予定で、警察当局は10万人超の来場を見込む。トランプ氏支持層でのカーク氏の影響力の大きさを改めて示す場となりそうだ。政治テロの横行が懸念されている中、米国土安全保障省はこの追悼式典の警備態勢を「最高度」に指定した。大統領警護局(シークレットサービス)が関係当局による警備の調整を担う。 カーク氏は保守派若年層のオピニオンリーダーとして、昨年の大統領選でトランプ氏の勝利に貢献したとされる。西部ユタ州の大学で10日に撃たれた。検察はタイラー・ロビンソン容疑者(22)を殺人など7つの容疑で訴追した。(ニューヨーク支局)

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