“統一教会”韓鶴子総裁、裁判所の逮捕状審査に出席 今後の見通しは?

世界平和統一家庭連合いわゆる“統一教会”の韓鶴子総裁は22日、自身に対して請求された逮捕状をめぐり、発付を認めるかどうかの裁判所の審査に出席しました。今後の見通しについて、韓国・ソウルから伝えてもらいます。 22日午後1時半から始まった審査は3時間半以上たった現在も続いています。 韓総裁は裁判所の尋問を終えた後は一度ソウル拘置所へと移動して審査の結果を待つことになります。 裁判所の判断は遅くても23日未明までには示される見通しですが、仮に逮捕状が出された場合には拘置所で逮捕され、そのまま勾留されることになります。 一方、逮捕状の請求が棄却された場合は釈放され、帰宅します。この場合、特別検察官は在宅のまま捜査を続け起訴を目指すことになります。 いずれにせよ、裁判所としては韓国の前政権と、宗教団体の癒着が疑われる事案なだけに慎重に判断するものとみられます。 ──教団側は今回の逮捕状をめぐり何かしからの立場を示しているのでしょうか? 逮捕状の請求に対して、「最小限の人道的配慮さえ欠如した仕打ちだ」と強く反発しています。 今回、特別検察官は証拠隠滅や逃亡のおそれがあるとして逮捕状の請求に踏み切りましたが、教団側は韓総裁が「世界中に信者がいる“公人”」などとして、逃走しないと主張しています。 その上で、今月受けた心臓病の手術から完全に回復していないとして、身柄の拘束は「不必要な人権侵害だ」と強調しています。 一方、当局などと衝突を避けるためか信者らには集団行動などを控えるよう求めています。

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