飲酒運転の容疑者を警察に通報し検挙に貢献したとして、博多警察署が、福岡市中央区にあるガソリンスタンドに感謝状を贈りました。店長・森重勇也さんとスタッフは8月29日、うまく駐車できないなど来店した客の挙動の異変に気づいたといいます。 喜多村石油店 ドクタードライブセルフ薬院SS 森重勇也 店長 「こちらのレーンに誘導する際に様子がおかしいのが一目瞭然だった。(客が)降りてきたので私が会話したが、その時点でお酒の臭いがプンプンしていたのでスタッフにもお酒の臭いがするから確認してと言って呼んで、スタッフが110番して連携というかたち」 スタッフ同士の連携プレーが、飲酒運転の検挙につながったのです。 喜多村石油店 ドクタードライブセルフ薬院SS 森重勇也 店長 「飲酒運転は1件でもなくなったほうがいいと思うので、市民として協力できたらと思っています」 福岡県では「飲酒運転撲滅運動の推進に関する条例」が5年前に改正され、飲酒運転を見かけた場合、すべての県民に110番通報が義務化されています。 博多警察署 橋田憲司 交通第二課長 「酒を飲みながら車に乗ったとかあれば、110番してもらえたら取り締まりプラスで検挙につながるのでぜひお願いしたい」 一方、取り締まる側の警察官が、秋の交通安全県民運動中にまさかの不祥事です。 福岡県警 首席監察官 那須重人警視正 「秋の交通安全県民運動に取り組んでいる中、警察職員がこのような犯罪で逮捕されたこと県民の皆さまに深くお詫び申し上げます」 酒を飲んで車を運転したとして、福岡県警察南警察署の巡査部長 飛永裕範容疑者(50)が現行犯逮捕されました。警察によりますと、9月22日午前4時前、柳川市東蒲池のスーパーの敷地内で、飛永容疑者が運転する車がウインカーをつけずに市道に出てきたところをパトロール中の警察官が不審に思い停車を求めました。その後の呼気検査で、基準値の2倍近くのアルコールが検出され現行犯逮捕されました。飛永容疑者は「21日夜に、焼酎の炭酸割りを数杯飲んだが、酒は抜けていると思った」と容疑を否認しています。警察職員の飲酒運転の処分事案は、2025年に入り2人目です。