自民党総裁選に立候補している高市早苗前経済安全保障相(64)と小林鷹之元経済安保相(50)が、収録で出演した23日夜のTBS系報道番組「news23」で、派閥の裏金問題が「決着している」との認識を示した。これに対し、X(旧ツイッター)では、「えっ、いつ?」「うやむやだろ」などと、怒りやあきれる声が多数上がった。 番組は5候補が出演し、裏金問題の決着はついたと思う人に挙手も求めると、高市氏と小林氏が手を挙げた。その理由として、一定の再発防止策を講じている一方で、当該議員は党から重い処分を2回も受け、有権者の審判を受けたことなどを挙げた。 Xには、「決着済みで正しい」「もう選挙で禊(みそぎ)は済んでいるよ」「はっきり言ってこれ以上どうすればいいのだろうか。糾弾する側は何を求めているのか、満足条件を教えてもらいたい」「もっと重要な物価問題にテーマを移し議論すべきだ」などと、一連の説明に理解を示す意見が上がった。 ただ、国民感情からかけ離れていると思う人の書き込みの方が圧倒的に多く、「国民の怒りが届いてないようですね」「ひゃー国民の気持ち何もわかってないね」などと厳しい声が殺到した。 反発を覚える理由として、「真相は解明されていないし、裏金議員の人たちは辞めていない」「裏金づくり再開を誰がなぜ指示したかも闇の中ですよね」「君らの中ではね。それを決めるのは国民で、大半の国民は検察が自民党議員を逮捕しなかったこと自体に怒っている」などと、真相解明に程遠い状況や、真相が司法の対応の不十分さを挙げる意見も目立った。 「そういう所が、国民からの支持率を落とし、選挙の結果にも出てる事を知らんぷりか???」「このような思い上がりが直近の選挙での自民党大敗の一因だということがまだ分からないらしい」「これだから自民党はダメだと言われる」「自民党、次の選挙もダメそう。長期低落」と、自民の支持率低迷とつなげる書き込みも上がった。 「まわりに裏金議員ばかりだから」「裏金議員は決着ついたと言ってる奴に入れるよね」「大量の裏金議員がバックにいますもんね」と、旧安倍派を中心とした議員票を狙った姿勢だと受け止める意見もあった。