「捜査の進展がわかれば…何もわからず非常に不安」庄原市の高齢女性殺人事件 警察の捜査は難航 近隣住民の不安な生活続く 広島

24日に庄原市役所 東城支所(広島・庄原市)で行われた秋の全国交通安全運動 東城大会。庄原警察署長や東城交番所長も参加したこの催しでは、基本的な交通ルールの遵守が呼びかけられ、東城保育所の園児によるダンスが披露されました。 この催しの主催者の1人、東城交通安全協会の桐岡 勲雄 会長は東城町粟田地区在住。3カ月前、その粟田地区で事件は起きました。 6月24日の午後5時半ごろ、粟田地区の住宅で、この家に一人で住む矢吹定代さん(84)が、頭から血を流して倒れ、死亡しているのが見つかりました。矢吹さんは後頭部を中心に殴られ、頭蓋骨は折れていたということで、何者かが強い殺意をもって犯行に及んだとみられています。 発見の翌日、警察は捜査本部を設置。現在も捜査が続けられていますが、周辺に防犯カメラが少なく、目撃者もいないことから捜査は難航しています。 佐藤勇希 記者 「現場の住宅には依然として規制線が張られていて、これまでと大きな変化は見当たりません。道路を挟んだ向かいにある、稲刈りを終えた田んぼだけが、時の流れを感じさせます」 犯人逮捕に至らぬまま3カ月が経過。近隣住民らも不安の声をあらわにします。 現場付近に住む人は「子どもが小さいので何かあったら不安。地域と子供が接する機会も無くなったり、安全に遊ぶところも無くなったのは寂しい」と話します。 東城自治振興区連絡協議会の表 良則 会長は「3カ月経ったが、非常に住民は不安な毎日を送っている」と近隣住民の声を明らかにしました。 ■現場近くの保育所では… 事件現場から直線距離で約650mほどに位置する庄原市立田森保育所の堀 寛子 所長は「まだ犯人が捕まっていないので、散歩などの園外保育は控えるようにしている」と事件後の影響を話します。 桐岡会長は「"一筋の光がみえた"など捜査の進展がわかれば少しは安心する。今は何もわからないので非常に心配」と進展が見えないことによる不安をあらわにしました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加