福岡県北九州市にあるNPO法人「抱樸」(ほうぼく)が12月2日までに1億円のクラウンドファンディングを募っている。「希望のまち」と名付けられる複合型福祉施設を建設するためだ。その場所は、北九州市に地盤がある特定危険指定暴力団「工藤会」の本部事務所跡地だった。なぜ、この地を新たな福祉の拠点にしたのか。 2026年中の開設を目指す「希望のまち」は3階建てで、2階と3階には生活困窮者のための個室型の救護施設が設けられる。1階には障害のある子どものための放課後等デイサービスのスペースや、子どもや家族を支援する相談室などが置かれる。同時に、デートに使えるようなおしゃれなレストランや、コンサートや葬儀などに使われる大ホールができる予定だ。地域の誰もが気軽に出入りできる「まち」を作るのだという。