トランプ政権、ベネズエラ沖でまた船舶攻撃 「麻薬密輸の関係者」6人殺害と主張、根拠は示さず

トランプ大統領は14日、米軍がベネズエラ沖で船舶を攻撃し、麻薬密売人とみられる6人が死亡したと述べた。トランプ氏は投稿の中で、この船が「麻薬取引に関与するテロ組織」と関係があったと主張したが、根拠は示していない。専門家の一部は、海上で麻薬密輸の容疑者に対し身柄の拘束を試みず殺害することは「戦時国際法に適合しない」と批判している。 米軍はこのところ、カリブ海で軍事的存在感を高めている。国防総省は米議会に対し、トランプ政権が麻薬カルテルとの間で「非国家間武力紛争」の状態にあると認識を持っていると報告した。プエルトリコにはF35戦闘機を配備しているほか、数千人の海兵隊員と海軍兵士を乗せた8隻の艦艇、さらに原子力潜水艦も投入している。 一方、ベネズエラのマドゥロ大統領は、米国が自らの政権の転覆を画策していると非難している。米国は8月、マドゥロ氏の逮捕につながる情報提供への報奨金を従来の倍となる5000万ドルに引き上げた。米政府はマドゥロ氏が麻薬取引や犯罪組織に関与していると主張しているが、マドゥロ氏はこれを否定している。

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