去年、納入業者の担当者と共謀し、市から公金をだまし取ったとして、小田原市職員が逮捕・起訴された事件。市は16日、その調査結果と職員の処分を発表しました。 この事件は去年1月、小田原市環境事業センターの職員の男が納入業者の担当者と共謀して薬剤の代金を水増し請求し、市から約440万円をだまし取ったものです。 職員の男は逮捕・起訴され、その後、有罪判決を受けています。 16日の会見で市は、調査によって新たに500万円を超える不正経理があったと発表しました。 また、同じ環境事業センターに所属していた50代の男性係長も320万円を超える不正経理をしていたことが発覚。 16日付けで停職1カ月の処分にしました。 このほか、管理監督責任として当時の環境部副部長などあわせて3人が減給処分、経理担当の係長だった職員など3人が文書訓告となっています。 小田原市 武井好博副市長「市民のみなさんにとってはまた環境部かというふうに捉えられるのは重々承知をしているし、とても重い事実だなと捉えている。一連の様々な事務ミスや不祥事を含めて、小田原市役所のどういったところに課題・問題があるのかをしっかり洗い出したうえで、新しい市役所に生まれ変わっていきたい」 市はこのほか、去年6月に車を運転した際、40キロメートルの速度超過をし、右折してきた車と事故を起こしたうえ、相手方の2人に、いずれも1カ月以上のケガをさせたとして、環境部の20代男性職員を停職2カ月としています。 なお、この男性職員は過失運転傷害の罪でことし7月に起訴されています。