占いの顧客に架空の投資話を持ちかけ1000万円をだまし取ったなどとして逮捕、起訴された占い師の女が、同じ顧客からさらに600万円をだまし取っていた疑いで21日、再逮捕されました。 詐欺の疑いで再逮捕されたのは福岡県飯塚市の無職、春山こと田齊法子容疑者(51)です。 県警捜査二課によりますと田齊容疑者は2018年12月、福岡市城南区の50代夫婦に「ちょうどこの前と同じだけど、宝石を埋めて風水調整する投資案件の枠が空いたんだけど、追加できるけどどうする」などとウソを言い、現金600万円をだまし取った疑いです。 調べに対し田齊容疑者は「黙秘します」と話しています。 田齊容疑者は同じ被害者夫婦に架空の投資話を持ちかけ1000万円をだまし取ったとして逮捕、起訴されていて、捜査関係者によりますと、振り込まれた現金1000万円は、その日のうちに別の顧客の口座に振り込まれていたということです。 この事件での逮捕後の調べに対して田齊容疑者は「お金を受け取ったことは間違いないが、ウソを言ったつもりはない」と容疑を否認していました。 また、田齊容疑者は顧客から預かった高級腕時計を質入れして横領した疑いでも逮捕、起訴されています。 一方、警察が田齊容疑者の自宅から押収したノートには2018年10月から12月にかけて「金に困っている」「借りた金が返せない」「ウソややり繰りから解放されるにはどうしたら良いのか」などの記載があったことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。 このため警察は集めた金の一部を配当に見せかけ、顧客に投資実態があるように装い、約70人から現金20億円を集めていたとみて、全容解明を進めています。