香川・坂出港で3年ぶりに実地訓練 テロ目的の不審者侵入を想定

坂出港林田地区(香川県坂出市林田町)で20日、テロ目的で侵入しようとする不審者を水際で防ぐ保安総合訓練があった。 坂出港保安委員会(事務局・同市港湾課)が近隣の丸亀、多度津、詫間の3港と合同で実施。実地訓練は3年ぶりという。 海上保安部や警察、消防など関係機関を含む約90人が参加。岸壁に停泊する貨物船に不審船が横付けされ、3人の不審者が貨物船を経由して上陸したという想定で行われた。 シナリオに沿って、3人のうち2人が上陸し警備員を襲撃。その後2人は船に戻って逃げたが、巡視艇の追跡を受け逃走を断念した。それとは別に、貨物船に潜んでいた1人が上陸して港に火をつけたが、警察官と格闘の末に逮捕された。 坂出港の危機管理を担当する坂出海上保安署の青竹功署長は「瀬戸内国際芸術祭などで外国人を含め、多くの人が来県しており、ソフトターゲットを狙ったテロがいつ起きてもおかしくない。危機意識を持ち、協力して水際での対策を進めたい」と話した。(福家司)

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