フィンランドの名門サッカークラブ「FCハカ」がリーグ降格後、ホームスタジアムの大火災に見舞われていたことが分かった。10日(日本時間11日)、英大衆紙ザ・サンなどが報じた。 同国で9度の優勝を誇るクラブは10月に「ヴェイッカウスリーガ」のトップリーグからの降格が決定していた。火災は12月7日夕方に起きたとされ、1934年にオープンした3500人収容のファクトリー・フィールド・スタジアムのメインスタンドが全焼、人工芝ピッチの1部も炎上して損傷したという。 地元警察は15歳の少年が放火を認めたとし、共謀したとされる10代の少年3人を逮捕。同国の法律で刑事責任年齢に達していない未成年のため、起訴される可能性は低いと伝えられている。FCハカのマルコ・ラクソネン会長は「これは絶対に必要なかった火災だ。それは明らかだ。すでに多くの人々から支援を受けており、今後も支援が必要になる。被害額はまだ見積もっていないが、相当な金額になる。悲劇的な事件だ」と激怒。チームは3週間前に年内最後の練習をしていたという。 またクラブの最高責任者となるオリ・フットゥネン氏は「フィンランドのサッカー界においてファクトリー・フィールド・スタジアムがいかに重要かを考えるとこれは衝撃的だ」とショックを受けていた。降格とスタジアム大炎上とFCハカにとってはダブルの悲劇となった。