福岡県警八女署は、八女市内で2日未明に道路交通法違反(信号無視)の疑いで現行犯逮捕した少年(15)が、一時逃走する事案があったと明らかにした。署員が当時、現場周辺にいた人たちに取り囲まれる状況が発生した際に逃走されたという。 署によると、同日午前0時半ごろ、パトロール中の同署員が、市内交差点で赤信号を無視した疑いのある2人乗りの原付きバイクを発見した。バイクがその場から離れようとバランスを崩した際に署員が駆け寄り、運転していた少年を同法違反容疑で現行犯逮捕した。同乗していたもう一人はその場から立ち去ったという。 署員は逮捕した少年の両手に手錠をかけて近くのパトカーに連行しようとしたが、その際、交差点の周囲で事態を見ていたギャラリー十数人が署員に接近。現場にいたほかの署員3人とともに取り囲まれて身動きが取れない状態になった。少年はその隙に逃走したという。 同署はその後の捜索で、約17時間半後の午後6時ごろ、市内で少年を発見。同法違反容疑で再び逮捕したが、最初に逮捕した際に使用した手錠はしておらず、署が行方を捜している。 同署は「詳細は現在捜査中だが、被疑者の逃走防止に努めてまいります」としている。(根元紀理子)