伊藤詩織「Black Box Diaries」劇場公開が決定、12月から東京のT・ジョイ品川で

ジャーナリストの伊藤詩織が自身の性被害をテーマに監督したドキュメンタリー映画「Black Box Diaries」の劇場公開が決定。スターサンズと東映エージエンシー配給のもと、12月12日から東京のT・ジョイ PRINCE 品川で上映される。このたびメインビジュアルが解禁された。 本作は伊藤自ら被害に遭った性的暴行への調査に乗り出すさまを記録した作品。性暴力の被害を受けた1人の女性が、自身に起きた事実を記録しながら、社会の沈黙や偏見と向き合い続けた姿を、本人の視点からつづる。2017年に元テレビ局員の記者からの暴行被害を訴えた記者会見の直後から制作が進められた。 イギリス・アメリカとの国際共同製作作品であり、世界50以上の映画祭で上映。2025年3月開催の第97回アカデミー賞では長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたが、映像の無断使用をめぐって物議を醸し、日本での公開は実現していなかった。日本で公開されるのは、当事者からの指摘を受けて一部表現を修正した新バージョンの「日本公開版」となる。 今回の決定を受けて、伊藤は「どうか私の名をいったん忘れ、身近な人の出来事として観てください。もし同じことがあなたや大切な人に起きたなら、何を信じ、どう動くのか。観終えたあとに交わされる小さな一言が、沈黙をほどき、次の誰かを守り、社会を少しずつ動かす力になると信じています」とコメントしている。全文は以下の通り。 ■ 伊藤詩織 コメント 本作は、私が被害直後から日本で直面した現実を追い、記録した作品です。逮捕は直前で止められ、証拠や証言は黒塗りでした。それでも集めた真実の「かけら」をつないだのが本作です。どうか私の名をいったん忘れ、身近な人の出来事として観てください。もし同じことがあなたや大切な人に起きたなら、何を信じ、どう動くのか。観終えたあとに交わされる小さな一言が、沈黙をほどき、次の誰かを守り、社会を少しずつ動かす力になると信じています。 ©Star Sands , Cineric Creative , Hanashi Films

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