「存立危機事態」をめぐる衆院予算委員会での答弁で、中国をすっかり怒らせてしまった高市早苗首相。一度口にした言葉を拾うことはできず、とはいえ訂正も撤回もできるはずがない。 一方で、国民の人気は衰えず、11月22〜23日に行われた毎日新聞の調査で内閣支持率は前月と同じ65%を維持。21〜23日に行われた読売新聞とNNN(日本ニュースネットワーク)の共同調査でも、72%と高水準のままだ。 しかし表向きの堅調さとは裏腹に、ここにきて「獅子身中の虫」がうごめきつつある。へたをすれば“本体”を食い破り、高市政権の命運を左右しかねないのだ。