高層火災の死者83人に 消火活動はほぼ完了 香港

【香港時事】香港北部・新界地区の大埔にある高層住宅で26日に発生した火災で、地元メディアは28日、少なくとも83人が死亡し、70人以上が負傷したと伝えた。 連絡が取れない人も多数おり、犠牲者はさらに増加する恐れがある。 火はほぼ消し止められ、消火活動は28日中に完了する見通し。消防当局は建物内に取り残された住民の救助を急いでいる。30階を超える高層住宅8棟のうち、7棟が火災に見舞われた。出火原因は明らかになっていない。 地元メディアによれば、現場では昨年7月から外壁の補修工事を実施。8棟全てに竹製の足場が組まれ、防護ネットが張られていた。このネットが延焼拡大の要因となった可能性がある。 香港政府は今後、香港全域で大規模修繕工事中の全ての住宅団地を検査し、足場や建築資材の安全性を確認する方針。 警察当局は、過失致死の疑いで建物の修繕を請け負っていた施工会社の役員ら男3人を逮捕。建物の外壁に設置した竹製の足場の防護ネットなどが防災上の基準を満たしていなかった疑いがある。 在香港日本総領事館によると、日本人が火災の被害に遭ったとの情報は入っていない。

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