歌川国芳『相馬の古内裏』“偽物”ネットで販売 会社員の男(53)逮捕

人気の浮世絵の偽物をネットオークションで販売したとして、男が逮捕されました。 異彩を放つ迫力に、ひときわ目を引く巨大な骸骨。江戸末期、歌川国芳によって描かれた浮世絵『相馬の古内裏』です。朝廷に反旗を翻し、晒し首にされた平将門の無念を晴らそうと、娘の滝夜叉姫が妖術で骸骨を呼び寄せたシーン。繊細かつダイナミックな表現が時代を超えて人気を博し、近年ではナイキやユニクロのデザインにも採用されています。 本物なら1000万円は下らないとも言われる、この浮世絵の偽物を販売した疑いで、福島県の会社員・野々山勝章容疑者(53)が逮捕されました。 警視庁によると、野々山容疑者は、ネットで手にした画像データをプリンターで印刷して偽物を作り、オークションサイトに出品。落札した30代の男性から現金をだまし取ったとみられています。偽物は67万9000円で落札され、もう1枚の落札品と合わせて被害額は120万円ほどだったといいます。 野々山容疑者は他にも浮世絵を出品していて、警視庁が全容の解明を進めています。

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