放火された車から男性1人の遺体が見つかった事件で、警察は放火容疑で逮捕した37歳の男を殺人容疑で再逮捕する方針を固めたことが捜査関係者への取材で分かりました。 今年11月3日、大阪府柏原市の西名阪道上り線で、乗用車がガードレールに衝突した後、全焼し、後部座席から奈良県大和高田市の定井敏弘さん（60）の遺体が見つかりました。車を運転していた大和高田市の会社員浜田達也容疑者（37）は、けがをして病院に運ばれましたが、その後の任意の事情聴取に「車内にガソリンをまいて火をつけました」と供述したことから、警察は放火の疑いで逮捕していました。 捜査関係者によると浜田容疑者は「定井さんの首を刃物で刺して殺害した後に車に乗せた」という趣旨の話もしているということで、警察は浜田容疑者が定井さんを殺害した疑いが強まったとして、殺人容疑で再逮捕する方針を固めたことが分かりました。 浜田容疑者の親族によりますと、定井さんは浜田容疑者の「雇用主」で、「事件前にトラブルがあり、揉めていたと思う」ということです。