八戸警察署によりますと、ことし11月19日頃、青森県内に居住する70代男性のスマートフォンに「+」から始まる着信があり、NTTドコモカスタマーセンターを名乗る女から、 ・あなたの名前が悪用されているかもしれません。 ・被害届を出した方が良いです。 と言われました。その後、「警察官のニシノ」を名乗る女が電話に出ました。ニシノからは、 ・LINEで事情聴取をします。 などと言われ、男性が LINEアカウント名「西野楓」を登録すると、そのアカウントからビデオ通話がありました。相手の画面は見えない状態で、上司に代わると告げられ、「ヤマグチ」を名乗る男に代わりました。 その後、ヤマグチから、 ・マネーロンダリングの疑いで、あなたに逮捕状が出ています。 ・あなたの資金を全て調査する必要があります。 ・調査をするので、こちらが指定する口座に振り込んでください。 と言われました。 男性は口座残高などを教え、指示に従い、11月22日から11月27日までの間に9回、県内金融機関の窓口やATMから、指定された個人および法人名義口座へ 現金合計2,400万円 を振り込みました。 振込後、県内金融機関から「詐欺被害の可能性がある」と県警に通報があり、警察官が確認したところ被害が判明したということです。 警察は、LINEのビデオ通話で事情聴取を行ったり、金品の要求をすることは絶対にない と注意を呼びかけています。