容疑者「パトカーから逃げようと」 東京・足立事故、死傷者14人に

東京都足立区で盗難車が暴走して歩行者らが死傷した事故で、警視庁に車の窃盗容疑で逮捕された男性(37)=足立区=が、「追ってくるパトカーから逃げようとした」という趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で判明した。事故の直前、男性は盗難車を見つけたパトカーの追跡を受けており、逃げるために事故を起こした可能性がある。 警視庁や捜査関係者によると、車はトヨタ車の「クラウン」で、11月24日午前10時20分ごろ、足立区の国道4号沿いにある車販売店から盗まれ、2時間後に店から1キロほど離れた場所で事故を起こした。事故直前には盗難の通報を受けた捜査員が車を見つけ、パトカーで400メートルにわたって追跡していた。サイレンを鳴らして緊急走行していたが、停止を求める呼びかけはしていないという。 車は、追跡を受けた後に加速したとみられ、赤信号を直進し、横断歩道を渡っていた女性や、歩道にいた7人を次々にはね、トラックに追突したとされる。 警視庁はこれまで、事故で2人が死亡、9人が重軽傷を負ったと発表していたが、病院に搬送されなかった軽傷者が新たに判明し、死傷者は計14人となった。【菅野蘭】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加