【アメフト】日大「有志の会」強すぎ…薬物問題廃部後の初公開試合で関東王者法大を41-0粉砕

<アメリカンフットボール交流戦:日大41-0法大>◇18日◇富士通スタジアム川崎 日本大(日大)が、不祥事を起こして廃部になったアメリカンフットボール部の後継組織「有志の会」として交流戦に出場し、関東王者を粉砕した。昨季の全国大学選手権決勝(甲子園ボウル)で準優勝した法政大(法大)を相手にラン攻撃を重ね、前半だけで27-0と圧倒した。後半も14-0で、終わってみれば41得点の完封劇だった。 日大側の観客席に多くのファンや関係者、保護者が詰めかけた中、昨年の関東1位チームに大差の衝撃。あくまで「有志の会」であり、愛称の「フェニックス(不死鳥)」も名乗れない状態で、変わらぬ強さと復活への意欲を印象づけた。 会としては、関東学生連盟へ今季の加盟申請済み。同学連で審査され、理事会に諮られて加盟が認められれば、今秋の公式戦から出場可能となる。春季の親善試合などは未加盟でも実施できる。公式戦ではないため、ユニホームの背中には「PHOENIX」の文字が残っていた。 これまでも立教大(立大)や明治学院大との「練習試合」を行ってきたが、有観客でゲームを公開したのは、廃部後では初めて。 日大アメフト部を巡っては、寮に住む部員が違法薬物事件で23年に逮捕されたことを受け、同年12月15日付で廃部。翌24年2月に関東学連から退会した。 その後、薬物検査で陰性となるなど一定の条件を満たした元部員や新入生が同5月から後継チーム「有志の会」を発足し、同校OBで在学中に甲子園ボウルと全日本選手権ライスボウル3連覇に導いた名クオーターバック(QB)の須永恭通氏が監督として指導している。

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