近年、通信技術やSNSの発展にともない、パソコンの不正アクセスなど私たちの身近でもサイバー犯罪が多く発生しています。年々手口が巧妙化する犯罪に立ち向かう警察のサイバー犯罪対策課の体験講習が行われました。 コンピュータやインターネットなどの通信技術を悪用したサイバー犯罪は、インターネット上の架空請求やSNS型の投資詐欺など手口は多岐に渡ります。こうした犯罪の捜査を行うのが、石川県警のサイバー犯罪対策課です。 インターネット上での違法または有害な情報をチェックするサイバーパトロールや押収したパソコンやスマホなどの解析を行っています。 体験したのは犯人から押収したパソコンに保存されていた盗撮画像の解析です。 記者リポート「画像を右クリックしプロパティ、詳細を見ると画像の情報が出てきますね。中には緯度経度などの詳しい情報も載っている」 出てきた位置情報を検索にかけると… 記者リポート「緯度を入れて半角スペース、今度は経度を入れるんですね」「こちらの緯度経度の情報をグーグルマップの方に入れて検索をしてみますと、石川県警の位置情報が出てきましたね。画像からの情報でどこで撮られた画像かを検索できるようです」 このような捜査方法は、逮捕した容疑者の余罪などを見つけ出すときに使われるということです。 一方、こちらはサイバー犯罪の被害体験。 ウイルスに感染したという嘘の警告などで不安を煽らせ、セキュリティソフトなど不必要な契約を迫り、多額の金銭を要求するサポート詐欺という手口です。 石川県警サイバー犯罪対策課・小島直樹次席「詐欺の画面が表示された場合には、電源ボタンを長押しするなどしてシャットダウンし、書いてある電話番号には絶対に電話をしない」 犯罪の拡大を受け、県警察学校では4月からサイバー犯罪対策の授業をスタートし、情報技術やインターネットに強い警察官の育成に力を入れています。 石川県警サイバー犯罪対策課・小島直樹次席「皆さんのすぐ身近なところでサイバー犯罪のリスクがある。正しくサイバー犯罪被害対策を講じていただきたい」