「あきらめないで」 世田谷一家殺害事件 発生から25年を前に解決願い集会

平成12年12月、東京都世田谷区の住宅で会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人が殺害された事件の発生からまもなく25年を迎えるのを前に、事件の解決を願う有志の会が13日、世田谷区内で集会を開いた。 集会では、みきおさんの母、節子さん(94)が事件後、書き続けてきた日記の一部が朗読された。解決への期待を込めて、DNA型情報から人の似顔絵を浮かび上がらせる技術などを紹介。海外で殺人事件の解決につながった事例があるとして、日本での早期活用を求めた。 今年10月に容疑者が逮捕された26年前の主婦殺害事件の遺族、高羽悟さん(69)も参加。集会後、高齢のため欠席した節子さんをおもんぱかり、「気を強く持っていただいて、解決することをあきらめないでいただきたい」と語った。 捜査本部が置かれる警視庁成城署も同日、小田急線成城学園前駅で事件の概要を記したチラシなどを配って情報提供を呼びかけた。佐藤圭一郎署長は「絶対に犯人を検挙するという強い信念のもと、捜査を続ける。今だからこそ話せることもあると思うので、ささいなことでも情報提供をお願いします」と話した。 事件は平成12年12月30日夜から31日未明ごろ発生。情報提供は警視庁成城署捜査本部(03・3482・0110)。

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